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トリコモナスを治したいならフラジールを使うべき

2019年11月15日
心配している女性

フラジールは、メトロニダゾールを有効成分とした、トリコモナスの第一選択薬として使われることが多い抗原虫薬です。日本では1961年に販売が開始されて以来使用され続けており、多くの実績を重ねてきた治療薬になります。フラジールはトリコモナスの治療以外に、嫌気性菌感染症や感染性腸炎、細菌性腟症などの治療にも使用されています。

フラジールの有効成分であるメトロニダゾールは、トリコモナスの原因であるトリコモナス原虫のDNAに作用することで抗原虫作用を発揮する物質です。メトロニダゾールは、トリコモナス原虫の中に取り込まれると、還元反応によって抗菌作用や抗原虫作用のあるニトロソ化合物へと変化するという特性を有しています。また、この還元反応の過程で、細菌や原虫のDNAを切断する作用があるヒロドキシラジカルという物質が生成されます。ヒロドキシラジカルによってDNAを切断されたトリコモナス原虫は生命活動を行えず、死滅していくのです。

トリコモナス治療のためにフラジールを服用する場合、症状によって適宜変更されますが、基本的にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日2回服用します。服用期間は10日を1クールとして使用するのが基本で、10日で症状改善が見られない場合は、1週間以上間隔を空けてから服用を再開します。これは、メトロニダゾールに発がん性があるためであり、安全面を考慮して1週間以上の間隔を空けるように推奨されているのです。また、フラジールは副作用の少ない薬剤ではあるものの、体質によっては食欲不振や胃の不快感、吐き気などが現れることがあります。その他の副作用としては、非常に稀ですが、末梢神経障害や中枢神経障害などの重篤な副作用が現れることもあるため、何らかの異常を感じた場合は使用を中止して医師や薬剤師に相談しましょう。

フラジールを服用する際に注意すべきなのは、服用期間中はアルコールの摂取を控えなければいけない点です。アルコールは大部分が肝臓でアセトアルデヒドに分解され、その後アルデヒド脱水素酵素の働きによって酢酸に変化するのですが、メトロニダゾールにはアルデヒド脱水素酵素の働きを阻害する作用があるため、血中のアセトアルデヒド濃度が高まってしまいます。アセトアルデヒドは二日酔いや悪酔いの原因となる物質なので、フラジールの服用期間中にアルコールを摂取すると、吐き気や頭痛、動悸などの症状が強く現れることがあるため注意が必要です。

また、フラジールには錠剤タイプ以外に、膣内に直接入れるタイプの膣錠が存在します。特に、妊娠中や授乳中の女性が方が錠剤タイプを服用すると、胎児や赤ちゃんへの影響が懸念されるため、通常は妊娠中や授乳中の女性に錠剤タイプが処方されることはありません。フラジール膣錠は、有効成分のメトロニダゾールが母親の血中にわずかに移行するだけで済むため、胎児や赤ちゃんへの影響を少なくすることが可能です。なお、フラジールは薬局やドラッグストアで購入できる市販薬は存在しないため、入手する際は医療機関で処方してもらうか、個人輸入代行サイトで購入しましょう。

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