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トリコモナス膣炎はいろんな場所から感染する危険性がある

2020年03月27日

トリコモナス膣炎は、トリコモナス原虫という目には見えないほど微小な生物によって引き起こされる感染症です。発症すると外陰部にかゆみが生じたり、おりものに異常が見られるといった症状が現れますが、治療をせずに放置すると、炎症が卵管にまで拡大して不妊症となる可能性があるため注意が必要です。

トリコモナス膣炎の主な感染経路は、性交渉であると言われています。トリコモナスは感染したとしても自覚症状が現れないこともあるため、安易にコンドームを使用せずに性行為をすると感染リスクが高まります。コンドームの使用は、トリコモナスだけではなく他の性感染症の予防にもなるため、性行為の際は必ず装着しましょう。なお、通常の性交渉だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染するため注意が必要です。また、コンドームは正しく使用しないと予防効果を発揮しないため、パートナーとともに正しい使用方法をもう一度確認しておくと良いでしょう。

このように、トリコモナス膣炎の感染経路はコンドームを使用しない性交渉が多いのですが、稀に性行為以外でも感染することが知られています。トリコモナス原虫は、乾燥や酸性環境に弱いという特徴がある一方で、湿った場所や水中では長期間にわたり生存できるという特徴があります。そのため、プールや銭湯などの不特定多数の人が利用する施設に、生きたトリコモナス原虫が存在していることもあり、そこから感染する恐れがあるため注意が必要です。つまり、性行為を行っていなくてもトリコモナス膣炎は発症しますし、子供であっても感染する可能性は否定できません。なお、トリコモナス原虫は42度以上で死滅すると言われているため、入浴施設の浴槽内のお湯から感染する心配はほぼありませんが、浴槽の縁や椅子には存在する可能性があるため注意しましょう。

また、家族内にトリコモナス症の人がいる場合は、トイレや浴室などの水気がある空間にトリコモナス原虫が潜んでいる恐れがあります。そのため、トイレはこまめに掃除したり、便座が濡れた状態にしないことが重要で、便座カバーの使用も避けた方が良いでしょう。お風呂に関しては、発症している人は最後に入浴してもらうといった対策が求められます。また、トイレ同様に毎日掃除して十分に乾燥させることも怠ってはいけません。さらに、濡れたタオルなどの中でもトリコモナス原虫は生き延びることができるため、タオルなどの共有も感染リスクを高めます。そのため、タオルなどの共用を避けるとともに、こまめな洗濯と十分な乾燥を心がけましょう。

このように、トリコモナス原虫は、性行為以外でも感染する恐れがあります。トリコモナス膣炎は治療をせずに放置してしまうと、妊娠しにくくなったり、妊娠しても早産や流産のリスクが高まると言われているため、少しでも疑わしい症状が現れたら、早めに医療機関を受診して適切な治療を開始するのが重要です。

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