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バルトレックスを使えばヘルペスの再発を抑えられるって本当?

2019年12月17日
病原体

ヘルペスを引き起こす原因であるヘルペスウイルスには様々な種類がありますが、人間に感染するのは8種類と言われています。代表的なものとしては、口唇ヘルペス及び性器ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルス1型と2型、水ぼうそうや帯状疱疹を引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスなどが挙げられます。

ヘルペスウイルスが厄介なのは、人間の体に侵入すると神経節に潜伏するという性質があることです。たとえ治療薬を使用して症状を改善したとしても、神経節に潜伏したヘルペスウイルスは根絶できません。そのため、通常時は免疫力によってヘルペスウイルスの活動を抑えることができますが、風邪やストレス、疲労などによって免疫力が低下すると、ウイルスの活動を抑え込んでいた力が弱まるため、ヘルペスを再発しやすくなります。特に、性器ヘルペスはその傾向が強く、1年以内に再発する患者は8割以上とも言われています。

バルトレックスは、単純ヘルペスウイルス1型及び2型と水痘・帯状疱疹ウイルスの3種類のウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス薬です。ヘルペスウイルスはDNAを複製することで増殖していきますが、バルトレックスの有効成分であるバラシクロビルは、DNAの複製を阻害することで増殖抑制効果を発揮します。ヘルペスや帯状疱疹の症状改善に有効とされており、口唇ヘルペスや性器ヘルペスの場合は500mg錠を1日2回、計5日間の服用で、帯状疱疹の場合は500mg錠を1日3回、計7日間の服用で症状が改善するとされています。

また、バルトレックスが他の抗ウイルス薬と異なるのは、性器ヘルペスの再発予防として服用できる点です。海外の臨床実験によると、単純ヘルペスウイルスの感染者に対して500mg錠を1日1回、計1年間継続的に投与したところ、再発率を約70%軽減可能という報告がされています。また、継続服用期間中は、性行為によるパートナーへの感染リスクも軽減できることも同時に確認されています。日本でもバルトレックスの継続服用が性器ヘルペスの再発予防に効果的であると認められており、1年に6回以上再発している方であれば、保険適用で医療機関からバルトレックスを処方してもらうことが可能です。

バルトレックスを性器ヘルペス予防のために使用する場合は、1日1回500mg錠を継続服用しますが、服用期間については適宜変更されます。一般的には、3カ月~6カ月程度服用を続けた後に、その後の服用について検討することが多いようです。なお、継続服用期間中に性器ヘルペスを再発してしまった場合は、通常の治療のように1日2回の服用を計5日間続けて症状を治めた後に、再び1日1回の服用に切り替えます。

このように、バルトレックスは、発症したヘルペスや帯状疱疹の治療だけでなく、性器ヘルペスの予防に効果的な抗ウイルス薬です。バルトレックスを服用すれば100%予防できるというわけではありませんが、1年に何回も性器ヘルペスを再発している方はバルトレックスの継続服用を検討してみてはいかがでしょうか。

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