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膣カンジダ治療薬のおすすめはカーネステンクリーム

2019年11月30日
カプセルを持っている女性

カーネステンクリームは、ドイツのバイエル社から発売されている抗真菌薬で、日本ではエンペシドクリームという名称で販売されています。膣カンジダ症で現れる、かゆみや発疹、水疱などの皮膚症状の改善に高い効果を発揮することで知られており、1976年に販売開始されて以来使用され続けてきた実績のある治療薬です。

膣カンジダ症は、真菌の一種であるカンジダ菌によって引き起こされますが、カーネステンクリームの有効成分であるクロトリマゾールは真菌に対して高い治療効果を発揮します。そのため、カーネステンクリームはカンジダ菌以外にも、同じ真菌の一種である白癬菌や癜風菌に対しても有効です。ちなみに、白癬菌は水虫やいんきんたむしの原因となる真菌で、癜風菌は汗かきの人の皮膚に湿疹が生じる癜風を引き起こす真菌です。

カーネステンクリームの有効成分であるクロトリマゾールは、真菌の細胞膜に働きかけることで殺菌作用を発揮します。カンジダ菌などの真菌は、人間と同じように細胞膜を有していますが、その主成分はエルゴステロールという物質です。クロトリマゾールには、エルゴステロールの生成を阻害するという作用があり、細胞膜の機能が低下した真菌は徐々に活動できなくなり死滅していきます。なお、人間の細胞膜にはエルゴステロールは含まれないため、カーネステンクリームを使用したとしても人間の細胞膜に影響を及ぼすことはありません。

カーネステンクリームの使い方としては、1日に2~3回を目安として、患部とその周辺にすり込むように塗布します。塗布する際は、患部を刺激しすぎると症状悪化につながる恐れがあるため、やさしく塗布する必要があります。また、使用前は手や患部を洗浄して清潔にした後に、十分に乾かしてから使用しましょう。カーネステンクリームは、外用薬なので副作用は少ないのですが、肌質によっては使用部分に刺激感を感じたり、皮膚炎や発赤などの皮膚症状が現れることがあります。重篤な副作用が現れたという報告は今のところ存在しないため、安心して使用可能ですが、もし皮膚に何らかの異常が現れた場合は、念のため使用を中止して医師や薬剤師に相談しましょう。

このように、カーネステンクリームの有効成分であるクロトリマゾールは、膣カンジダ症の原因であるカンジダ菌に対して高い殺菌作用を発揮しますが、カーネステンクリームによって改善できるのは、あくまでかゆみや発疹などの皮膚症状です。カーネステンクリームは膣内に使用できないため、膣内に存在するカンジダ菌に有効成分であるクロトリマゾールが行き届きません。そのため、カーネステンクリーム単体では膣カンジダ症の完治は難しく、皮膚症状が緩和しても再発するリスクが高まります。

カーネステンクリームを使用する場合は、膣内に直接入れるカーネステン膣錠と併用するのが一般的です。クリームと膣錠を併用することで、膣の中と外からクロトリマゾールを行き渡らせることができるため、膣カンジダの完治につながります。カーネステンクリームを使用する際は、必ずカーネステン膣錠も一緒に使用しましょう。

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